社会に蔓延するFake Leader

「内申点を気にして担任や教員の前で良い顔をしてアピールする生徒や生徒会長」

「さらに昇進するために役員にペコペコするマネージャークラスの社員

「当選するために良い公約ばかり掲げる政治家」

リーダーシップを遺憾なく発揮できるポジションを自らの利益のために使う人たちを「Fake Leader」と呼ぼう。人生に一度はこれらのFake Leaderに出会ったことがあるだろう。なぜなら社会にはFake Leaderと呼ばれる人たちが多く存在するからだ。学校、職場、政治家以外のポジションでもFake Leaderは存在する。残念ながら、本来のリーダーシップを発揮している人は、この世の中でかなりマイノリティである。

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なぜFake leaderの蔓延が社会にとって良くないのか?

①自分の利益のために人を使っている

多くのFake Leaderは自分が利益を得るために、人を使い捨てたり搾取したりする。使われたり使い捨てられる身としては、良いものではない。本当にうまく人を使う「リーダー」は人を騙すのも上手で、人を使い続けることができる。また、人を使い続けることで、同じ意思を持った仲間が見つかればどんどん取り込んでいく。この良い例が会社や政治家内の派閥だ。そして、自分の意思と反する者はその派閥から省かれていく。

②社会的に公平な評価が受けられない

自分の利益のために自分より上の者にペコペコする人たちは、実力が伴っていない場合もある。例えば、上司に好かれている、コネがたくさんあるだけで、昇進が他の実力のある社員よりも早い。実力よりも愛嬌やコネだけで昇進ができる社会では、実力があり結果を出しているのに昇級できない人にとっては不公平だ。このようなFake Leader予備群が社会に蔓延していることにより、公平な評価が受けられない。

③中身がない

Fake Leaderのほとんどは自分の利益のために人を使うため、言葉に重みがなかったり、具体的な案がない。これは特に社会人や政治家に多いのではないかと思われる。例えば、政治家であれば本当に国を良くしたいのか?残念ながら、その具体策が曖昧であることが多い。

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Fake Leaderの蔓延をなぜ止めることができないのか?それはエリート主義(Elitism)がこのFake Leaderを定期的に生み出し、社会のトップに立つ多くがエリート主義であり、権力と富を持っているからだ。権力と富を得るためにFake Leaderにならざるを得ない社会を作っているのは私たちだが、これはそう簡単に変えることはできない。変化の希望があるとすれば、社会にFake Leaderという概念が少しずつ知れ渡っていくこと、そして彼らに自分のことかもしれないと認識してもらうことだ。

最後に…
私の経験ではあるが、ハーバードやその他有名な大学を含め、多くの学生とその卒業生とネットワークを広げてきた。個人的な感覚だが、エリートと呼ばれる人の80%以上は「Fake Leader」に当てはまると感じた。自己主張が強く、人の話を聞かず、自分の利益になることばかりを行い、教授や卒業生にはペコペコし、人をすぐに切り捨てる。これが「エリート」と呼ばれる人たちが、自己利益のためにやっていることだ。

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この記事を書いた人

Moto Garciaのアバター Moto Garcia Entrepreneur/Social Entrepreneur/Educator/Investor/Advocator

日本の児童養護施設出身初のハーバード卒

東京都内の児童養護施設出身。中学成績ほぼオール1、英検5級不合格、偏差値40以下の工業高校卒。結婚離婚、貧困、そして英語力0で大学留学。Public Ivyスクール卒、コーネル、ペンシルバニア大学院合格を蹴ったハーバード院卒。メキシコとペルー永住の英、西、日のトリリンガル。

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